三脚

先日、ステージの撮影をしてきました。

使ったカメラは、
X-T1、55-200。
APS-Cサイズなので82-300mm相当になります。

このカメラ、非常に高感度特性が良い。
オートホワイトバランスの精度が良い。
EVFなのでファインダーをのぞきながらすべてが(露出、色、被写界深度)反映されている。
そして一番の売りは、
完全無音シャッター。
どれだけ連続でシャッターをきっても目の前のお客さんから睨まれません。
静まり返ったステージでは、シャッター音が結構響きます。

使った三脚は、いつも使っているハスキー。
パン棒を前後で取り替え撮影に挑みます。
かなり緩めて、雲台が自由に動けるようにしていますが、やはりぎこちない。
微妙な動きに対して、左右の首振りは全く問題ない。
しかし前後に関してはやや難あり。

自由雲台に変えようと思い、調べてみました。
ハスキーは、一体型と分離型があります。
一体型を分離型に改造するには、部品を2つ購入する必要があります。

ハスキー 純正パーツ (EV部) E-1 EVパイプ・ラック付 3・4・5段用一体型
18000円
3Dヘッドアダプター(雲台にこれを取り付けるとどの三脚にも取り付けられます)

4500円
合わせて22500円と消費税。
これに気に入った自由雲台を購入するといくらになるのか?

ベルボンもスリックも弱すぎる。
その中で唯一気に入っているもの。

SポールII。
パイプ径が32mmの一脚です。
とても丈夫で全部延ばしてもあまりたわみません。
無骨です。

これに似たような物が無いのか?
スリックで32mmでアルミのもの。
脚の締め付け方、パチンパチンは嫌いです。
まわして閉めるタイプ。
該当するのは1つだけ。プロフェッショナルII N 9万円。
その下の28mmは?
マスターIIIやグランドマスターという定番物が有ります。
店に昔購入した「グランドマスタースポーツ」があります。
フリーターン雲台も有ります。
取り付けて脚をめいいっぱい伸ばしてみました。

今、同等品を買うと定価税抜き52000円。

手元にあるグランドマスタースポーツ。現行商品と同じ28mm径のアルミ。
脚を伸ばし切った状態で雲台に力を込めます。
脚がどんどん広がってたわんでいきます。
まるでおもちゃ。
話になりません。
同じ事をハスキーでするとその違いがよくわかるでしょう。
ハスキーがすごすぎるのか、スリックがダメなのか?
とにかく使えない三脚です。
もちろんもっとお金を出せばスリックでも頑丈な物は有るかもしれない。
定番のハスキーの3段。57000円です。
この価格帯でライバルがいるのでしょうか?

改造も高すぎて選択肢外。
新規購入もだめ。
残った方法は2つ。

今有るハスキーの雲台の上に自由雲台をセットして使う。
もう一つはハスキーの雲台の清掃。

清掃をしました。

必要なの物が有ります。
グリースとスナップリング外し。

グリースから。
用意したもの

ハスキーで頑張っているスタジオJINさん。
http://www.rakuten.ne.jp/gold/studio-jin/
ここで補修用のグリース売ってます。
おすすめは、カルシウム石鹸グリース。
ホームセンターに行ってもカルシウム石鹸グリースは粘度1の物しか無い。
メーカーのエーゼットさんに聞きました。
カルシウム石鹸グリースとリチウム系の違いと、カルシウム石鹸グリースのよさ。
カルシウム石鹸グリースは水に強いそうです。
それだけのようです。製品として売っているリチウム系にも添加物で水に強くしているとの返事。
なので素直にリチウム系の万能グリース。

雲台を外すのに立ちはだかる第一の関門。

棒の先端に付いているスナップリングです。
取り外したり取り付けたりする便利グッズ見つけました。

パッケージにコメリさんの名前が印刷されています。
「スナップリングプライヤー」1050円と消費税。

こうやって雲台を分解。

消毒用エタノールで全部きれいにしました。
グリースを塗らずに金属の筒をとりつけて三脚上で動かしてみました。
金属と金属が擦れるガリガリした感じと音がします。
その後、グリースを塗り取り付け。
金属の筒は、左右対称。
長年の仕様での締め付けで、変形しているかもしれません。左右、上下を入れ替え4パターンで入れ替えて、三脚上での稼働の調子を見てみます。
一番良い組み合わせを見つけて全部組み上げ取り付け。

スムーズになったのか?

少しはスムーズになりました。
でも期待したほどではなかったです。

自由雲台のために新しい三脚を購入するには、使えない脚部。

もう一つの選択肢。
自由雲台をハスキーの雲台の上に取り付け。
とりあえずはこの方法しかなさそうです。

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