母が、白内障の手術をする
以前から興味があったのでいろいろ調べました
- 生命保険の先進医療
およそ10年にわたり、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は、先進医療もしくは自由診療で行われてきましたが、先進医療会議において、2020年4月からは先進医療制度からは外し、保険診療+選定療養として行われることが決定しました。
- 眼内レンズの種類

- なにを選ぶか?


- 注意点
多焦点眼内レンズを選んだ場合、ハロー、グレア、コントラストの現象。将来、緑内障などの病気が発生した場合、などリスクがある
- ハロー、グレア、コントラストの現象

ハロー・グレアはなぜ起こるのか? この現象は、白内障の眼内レンズに関して言えば、複数の場所に焦点を合わせることのできる多焦点眼内レンズを使った場合に起こりやすい現象です。 構造上、光の焦点が複数の場所に分散するため乱反射が起こりやすくなり、こうした現象が起こります。
人工水晶体による光の乱反射:
手術で挿入される人工水晶体の構造が、光を乱反射させ、まぶしく感じる原因になります。特に多焦点眼内レンズの場合、複数の焦点を持つ構造上、乱反射が起こりやすく、グレアを強く感じる傾向があります。

- 乱視の矯正
それぞれの眼内レンズには、乱視矯正眼内レンズも用意されている。
乱視には、水晶体によるもの。角膜によるものがあり、乱視矯正眼内レンズを入れても乱視がスッキリなくなるわけではない。


2025年5月時点での調べた結果。
10年や20年経てば、常識はまた違ってきます
- 将来自分の目が網膜剥離、緑内障、黄斑症などになった場合、目の視覚機能が少なからず落ちます
その状態で、多焦点眼内レンズが入ってしまった場合、ただでさえコントラスト感度が落ちる眼内レンズなのに、目の病気のためにさらに視覚機能が落ちてしまう。
単焦点眼内レンズなら、レンズのせいで視機能が落ちる可能性は考えなくて良い - ハローやグレアなどの心配がない
- 乱視の矯正力は、完璧でないから、もし気になり出したら、結局はメガネで微調整が必要になる
- 個人的には、メガネをかけない生活より、完璧な乱視矯正の方が良い
- 多焦点眼内レンズより単焦点眼内レンズのほうが、見え方の質が高い
以上により、単焦点眼内レンズを選択する
単焦点眼内レンズには、遠用、中間用、近用がある
単位は、 D(ディオプター)


- 近視だった人
- 遠くを見るのにメガネが必要、近くを見るときは、メガネを外せば大丈夫
- 年を経て老眼が進み、老人性遠視によりピント調整力が減り、やがて近くも見えづらくなる。
- 老人性遠視により、遠くはメガネなしでもなんとか見えるようになってきた。しかし、乱視が入っているので二重に見えたりしている。
こういう人は、今まで近くを見るのに老眼鏡をかける習慣がない。
今までと同じ生活のために、近方の単焦点レンズを入れた方が良い
上の表の50cmがよく見えるところに合わせるので-1.5Dくらい
それとメガネを併用(結局、乱視矯正が必要になるのでメガネが必要なるかも。)
- 目がよかった人
- 普段からメガネかける習慣がない
- 老人性遠視が進み、近くを見るのに老眼鏡を必要とする(その時だけメガネをかける)
こういう人は、遠方用の単焦点眼内レンズを入れた方が、今までのライフスタイルにあっている。
0Dでなく-0.5Dを入れると、程よく近くも見える
近所の単焦点眼内レンズを入れた方(遠方用)に聞くと、誰もが、遠くも見えるし、近くも見える
回覧板も手に持って見えるし、商品の成分表示や注意書きもそのまま裸眼で読める
ほとんどの人がそう答えてくれました

説明パンフでは、通常、このように紹介されていますが、誰に聞いても遠方で手術された方は、近くも普通に見えるとおっしゃいます
もしかしたら、モノビジョン法をされているのかもしれません
「白内障手術で単焦点眼内レンズを使用する場合、モノビジョンという方法があります。これは、片方の目を遠く、もう片方の目を近くにピントを合わせることで、裸眼で見える範囲を広げるものです。左右の目の度数を調整することで、眼鏡をせずに生活できるようになりますが、左右の視力差が大きい場合や、利き目の意識が強い場合は、違和感を感じる可能性があるため注意が必要です。」
奥さんの同僚が、若いのに白内障の手術をして、このモノビジョンという方法を選びました
何週間か違和感があったようなのですが、しばらく経つと脳が認識し気にならなくなったそうです
ミニモノビジョンやマイクロモノビジョンといって左右の度数の差をわずかな差にすることで違和感を最小限にとどめる方法もあり、両眼の度数の差が0.5D程度の少ない差になるようなやり方
もしかしたら、これをやっているのかもしれません
現在の知識、レンズの性能を考えると
選択肢は、単焦点眼内レンズ(近方)+メガネで遠くを見る(乱視矯正の微調整も)
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