X-T1その2

まずはセンサーの事。

ネガフィルムの粒子は大きい物もあれば小さい物もある。
その不規則性がモアレを生まない事にヒントを得て上のような不規則な配列の受像素子にしました。
なのでローパスフィルターがいりません。

デジカメは、このモアレを防ぐためローパスフィルターという物を受光素子の前に置いています。
撮影後、ソフトでこのローパスフィルターの効果をなくしています。
Xシリーズでは、この動作がいらないので高感度撮影でもノイズレスな写真なのです。

「点像復元」
デジタルカメラでは、絞ると「回折現象」により高周波の細かい像がボケてしまいます。
すべての光学レンズで起こります。
このXシリーズには、点像復元があります。
レンズの光学特性に合わせて、ボケた点像を元通りの点の形に再現する「点像復元」技術です。

XQ1というコンパクトカメラにもこの技術はのっています。
この機能のおかげでF11まで絞っても安心して使えます。

そしてレンズ。
ブログでも過去に取り上げました。
ニコンはナノで0.2%の面反射率を実現しました。
構成レンズの1枚の片面だけへのコーティングです。
Xシリーズの交換レンズは、すべてのレンズにHT-EBCコーティングしています。

このコーティングのおかげでフジも0.2%達成しています。
そして採算度外視で高価なガラス使っているようです。

Xマウント
X-T1はAPS-Cサイズです。
ミラーがない、ミラーレスカメラです。
そのために新しく新規格のマウントを採用しました。

フランジバックを短くすることを第一のポイントとし、17.7mm というショートフランジバックで設計することに成功しました。
さらにレンズを約 7.5mmまで深くもぐり込ませる広い開口部を確保。レンズのバックフォーカスを短くし、周辺光量の低下を防ぐことにより、画面周辺まで高い解像感を実現しています。

XF レンズはどの絞り値を選択しても「真円」に近い形状になるよう、R 形状を細かく調整した「円形絞り」を実現。

ダイナミックレンジ
ダイナミックレンジ400%を搭載しています。


様々なシーンでお使いいただけるPROVIA、青空と緑の記憶色をより重視し風景に適したVelvia、肌と青空の両立を目指したASTIA。この3つはリバーサルフィルムの流れを汲んでいます。ネガフィルム系のものでは、営業写真館向けポートレート用に、滑らかな肌階調のプロネガSTDと、その中でも屋内外の自然光などでの撮影に向いているプロネガHIがあります。以上5種で様々な撮影シーンに適した選択肢を用意しています。

オートホワイトバランス
様々なシーンで良好な色再現を発揮するためには、それぞれのシーンに自動で対応するオートホワイトバランス(AWB)機能が欠かせません。弊社が考えるAWBの最も重要な性能は、安定性です。「あるシーンでは90点でも、他のシーンで赤点を取ってしまう」のではなく、「様々なシーンでの平均点が高く、且つ失敗しても許容ラインは保つ」という考えです。AWBの顕著な失敗例は過補正、つまり補正しすぎることであり、例えば暖かい色味の照明の下で料理を撮影したのに青く冷たい雰囲気の写真になってしまい、料理の美味しさが表現できなかった経験は皆様もあるのではないでしょうか。このような失敗はカメラが照明の色を間違えてしまうことが主要因であり、AWBの安定性を左右するのは照明(光源)を判別(検出)する「光源検出アルゴリズム」なのです。弊社には膨大な画像データベースがあり、この画像データベースを元に開発し、進化させ続けている「光源検出アルゴリズム」によって、高い安定性のAWBを実現しています。
また、AWBも色再現と同様にスタジオでの設計に加えて様々なシーンでのテスト撮影を行い、1万種以上ものパラメータを機種ごとに調整しています。日本で季節が合わない時は海外メンバーに頼んで撮影することもありますし、プライベートでもたくさんの写真を撮ります。これらの撮影画像で画像データベースを更新し、AWBの更なる進化に役立てています。

では他のカメラと比べてどうなのか?
http://www.dpreview.com
ここの力を借りてテストです。
http://www.dpreview.com/reviews/fujifilm-x-t1

ノイズ
比較カメラは
X-T1
nikon D4
EOS 5Dの3
オリンパスOM-D E-M1

iso200の時。

iso6400の時

どれも優秀なカメラなので違いは分かりにくいですね。

実際の撮影でのデーター
X-T1
nikon D4s
EOS 5Dの3
オリンパスOM-D E-M1
デイライト
これを実際に写したようです。

iso200では

iso6400では

タングステン光での同様のテストでは
ISO200

ISO6400

FUJI以外は、どれも赤地に青ライン苦手なようですね。
何日か前に書いたブログの最後にISO6400、1/250、F7.1、三脚固定、55-200。
Jpegで撮影。一切補正無し。の画像を載せてます。
ノイズ少ないでしょ。赤系のにじみも無いし、ディテールも出てる。
人の肌も良い感じ。髪の毛も1本1本写ってる。

D4sは、さすがです。
ホワイトバランスが化かされていません。
しかし、解像度ではX-T1のほうが勝っていますね。
カメラの他にレンズの性能にもよると思います。

APS-Cの特殊な画像素子とローパス無しの組み合わせ。
決してFXのD4sに負けてはいませんよ。

カメラ自体の完成度を言うなら、D4sの足下にも及びませんが。
ある分野ではD4sに勝ってます。
使い分けですね。
D3、D3s、D4、D4s、D700が出てすぐにD750。D800、D800EがでてすぐにD810、同様にD7100、D610。
開発費の元は取っているのか?短いスパンで新製品を投入しないと採算が合わないのか?
このニコン沼から脱出したいけど、仕事での信用を考えたらニコンは絶対に信頼出来る。
難しいです。

次は、そんな使いづらいX-T1を仕事で使えるようにカスタマイズ、そして考え方を変える事でなんとかなるまでにするこつを紹介します。

11月か12月のファームウェアのアップデートで完全無音シャッターの実現です。
ステージ写真では鬼に金棒。

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