Raw現像ソフト Dxo Optics Pro8の紹介。
http://www.dxo.com/jp/photo
デジタルカメラでのRaw撮影。
その現像ソフトにはいくつか有ります。
カメラメーカーの純正ソフト
その他の他社製品のソフト。
有名なのが
シルキーピックス
ライトルーム
フォトショップ。
いくつかのプロに使われている現像ソフトの中で実力が有りながら埋もれているソフトが有ります。
それがDxo Optics Pro。
8がリリースされたばかりで今なら11月15日までの限定で安くなってます。
グレードが2種類有ってカメラのグレードによって変わります。
9900円と19900円。
お試し版をダウンロードできるので試してください。
ここから機能の紹介。
アドビのCamera Rawの中にも有りますがレンズプロファイルを使った光学補正。
前のバージョンから当たり前の様に付いているのでHPのトップでは省かれていますがそれも含めての紹介。
Dxo側が薦めているデフォルトのプリセットが「Dxo新デフォルト」
上の表はそれを選択した時に適用される項目です。
ここでプリセットについて簡単に解説。
プリセットには大きく分けて2種類有ります。
全部書き換えてしまうプリセッット。
プラスして積上っていくプリセット。
例えばDxo新デフォルトを適用した後に「ディテール調整 高iso-ノイズ除去」
を適用するとDxo新デフォルトに「ディテール調整 高iso-ノイズ除去」がプラスされます。
逆にそれにまたDxo新デフォルトを適用すると、全部上書きされてそれまでの細かな調整が全部元に戻ってしまいます。
良い点をアピールせずにウィークポイントからの紹介になってしまいました。
さてDxoの最大の特徴はカメラデーターとレンズデーターを元に補正をする事。
Dxo markというHPが有ります。
良くデーター比較に使われます。
http://www.dxomark.com/index.php/Cameras/Camera-Sensor-Ratings
DxOMark にようこそ. このサイトには多数のカメラとレンズの画質に関する客観的テスト (RAW 形式ベース)を掲載しています。テストはカメラメーカーとは独立した DxO Labs の自社ラボで実施されています。
これが最大の特徴。
Raw画像をDxo Optics Proで開くとそのRawデータにより使われたカメラレンズを調べ、レンズデーターをダウンロードするよう促してきます。もちろん一度ダウンロードすればもう必要有りません。
先ずは光学補正から
http://www.dxo.com/jp/photo/dxo_optics_pro/features/optics_geometry_corrections
レンズディストーション
DxO Optics Pro は、焦点距離や撮影距離などの条件に合わせて、あらゆるタイプのレンズディストーションを補正します。超広角レンズ、魚眼レンズ、キットレンズ、望遠レンズと、全部で 2500 以上のカメラ/レンズの組み合わせを幅広くサポートしています。
勝手に調整してくれます
ヴィネット
ヴィネットは画像の端や、四隅が暗くな る現象で、中心から四隅に行くにつれて光量が不足することから起きるものです。DxO Optics Pro は、高度な演算によりこの現象を自動補正します。
これも自動で補正。
色収差
DxO Optics Pro は、一枚一枚の画像を解析し、カラーフリンジを検知すると、自動的に除去する機能を備えています。この補正は、カメラとレンズの組み合わせごとの光学的欠 陥の正確な分析にもとづいています。
これも自動。
レンズブラー
DxO Optics Pro は、DxO 光学モジュールに内蔵されている特定のカメラとレンズの組み合わせのパラメータをもとに、画像をよりシャープに自動補正します。
最高の画質を実現するため、補正には必要なすべてのパラメータ(開口度、画像内の位置、ISO 等)を使用します。DxO Optics Pro で、まったく新しいレンズ使用感覚とこれまでにない画像のシャープネスをご実感いただけます。
ボリューム歪象補正
DxO Optics Pro は、この歪みを独自な方法で補正します。団体写真の端にいる人、建造物、グループの接近写真の歪みなどはワンクリックで解決できます。歪みの対象の形状 (団体写真ではシリンダー形、人物写真の顔では球形)を選択するだけで、後はDxO Optics Pro にすべておまかせ。驚異的な結果をお楽しみください。
キーストーン/水平補正
DxO Optics Pro のこの機能を使うと、お持ちの全てのレンズが実質上「シフトレンズ」となり、写真の可能性の幅が大きく広がります。 水平補正は、画像の回転により操作はきわめて簡単です。
これらが勝手に適用されます。
もちろん適用後、特定の機能を外し、新しくプリセットを作る事も可能。
次に
レンズブラー補正
補正前
補正後
DxO Optics Pro は、RAW/JPEG両方のレンズブラーをDxO独自のDxOレンズブラーを使って自動的に補正します。DxO光学モジュールによる科学的アプローチにより、画像の中心から周辺部にかけて均一にシャープに補正することが可能です。
RAW 画像の場合、よりよい補正結果を得ることができます。画像のローカルコンテンツ解析テクノロジーを活
用することにより、補正レベルを上げた場合でもアーチファクトの発生を抑えることが可能です。DxO Optics Proは、ボケ効果を保持することにより、画面上で均一な部分や焦点のあっていない部分のアーチファクトを抑えることができます。
次に
強力なノイズ除去機能
自社ラボでのキャリブレーションプロセスで開発されたDxO Optics Proのノイズ除去ツールは、各カメラ機種特有のデジタルノイズを自動的に除去することができます。
8のバージョンからの新機能
DxO Smart Lighting
DxO Smart Lightingを使えば、画像の明暗を簡単に調整できます。DxO Optics Pro 8では一つのスライダだけでライティングの調整が可能で、自動的に露出アンダーの部分を明るくしたり、露出オーバーの部分のディテールをリカバリーしたり出来ます
DxO Optics Pro 8の〔DxO新デフォルト〕プリセットにはDxO Smart Lightingによる補正が反映されており、画像を自動的にワンクリックで補正してくれます。
他にもたくさんの機能がありますが、Dxo新デフォルトだけでも十分だと思います。
僕は、このDxo新デフォルトをカスタマイズして新しい名前を付けてプリセットとして登録しています。
「現在の設定からプリセットを新規作成」というのを利用しています。
他に気に入っている機能が有ります。
このソフトは違うカメラの色に出来るのです。
カラーレンダリングという機能です。
個人的には、Dxo新デフォルトを元にカラーレンダリングでFUJIのS5を選び、S5色にしてしまいます。
データを示します。
フォトショップCS6(camera Raw)を使い、レンズを設定、色収差もチェックした上で現像。
カメラプロファイルで選択を変えて現像。
左から順に
アドビスタンダード
ニコン ニュートラル
ニコン ポートレート
ニコン スタンダード
Dxoで現像して
Dxo新デフォルト割当
Dxo新デフォルト+S5のデーター
違いがわかりますか?
微妙ですよね。
モニターを見る角度によって色も濃度も変わるので横1列にしてみました。
ニコンポートレートはポートレート用にニコンが作った設定。
コントラストが他よりも付いていないので、背景の黒い所が他よりも描写されています。
一番右端のfujiのS5仕様どうですか?
抱えている手の下のオレンジ部分の色。良く有りませんか。
肌の色も他に比べて黄色分が減っているというか、健康的な肌の調子にしようとしています。
これがFujiの特徴。
最後におまけ。
退色がかなり激しい写真の修整を頼まれました。
いろいろ試しましたが思いきってDxo使ってみたらこの結果。
「マルチポイントカラーバランス」の機能を使います。
スキャンした直後。
フォトショップで白縁をカットします。
首の所とか後ろの屏風の白い所をクリックしてホワイトバランスを取ります。
その後「マルチポイントカラーバランス」を選んで人の顔でクリック。
つまみをいじるとこの通り。
必要ならば再度ホワイトバランスでいろいろなところの白っぽい所をサンプリングして色を探ります。
この写真は極端な例。
簡単な写真はもっと良い結果でそして早く簡単に
かなり使えるソフトだと思うのですが普及しない。
今更新しいソフトを覚えるのも面倒でしょう。
とりあえずお試し版をダウンロードして「Dxo新デフォルト」を適用してみてください。
それだけでも十分このソフト堪能できます。
お金貰ってる訳でもないのに何でこのソフトそんなに薦めるのか?
日本から撤退してもらうと困るからです。
だまされたと思って(お試しは無料)ぜひ使ってみてください。
全部の機能は使えませんがjpeg画像にも様々な機能が使えますよ
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