デジカメのセンサー部分のクリーニング。
正確には、ローパスフィルター清掃。
しかし、最近はローパスがない機種もあり、面倒なのでまとめてセンサークリーニングとします。
通常は、メーカーに送り依頼します。
しかし、住んでいる場所の都合上、自分でしています。
使っているのは、ニコンのクリーニングキット。
センサークリーニングの方法の映像を記録したDVDも付属しています。
無水エタノールを使い、シルボン紙、先の平坦な木の棒。
それらを使い、フィルターなどで練習し本番に挑みます。
シルボン紙につける液の量、拭き取りのスピードなど何回も繰り返しコツをつかむ必要があります。
水分を多く含むエタノールは掃除用には良いですがレンズには向きません。
拭きムラやスジがのこったりします。
無水エタノールにこだわっても拭きムラを残さないのは、かなり難しいです。
よくブロアーで風を当ててセンサー表面の埃を飛ばしていますがこれも要注意。
ブロアーで風を送るということは、周辺の埃をブロアーを通してセンサーにぶち当てていることになります。
綺麗な部屋でするのは良いですが埃っぽい外ではやめたほうが良いかもしれません。エアーシューターなどはもってのほかです。
もう一つシルボン紙には表と裏があるようで、すべすべしているほうが表でその面がセンサーやレンズに当たるようにしなけらばならないそうです。
紙の巻き方はリンクした映像を見てください。
参考になるページを見つけました。
ニコンさんでは、定期的にセンサークリーニングの教室を開いているそうです。
https://ganref.jp/m/senbei-77/reviews_and_diaries/diary/5490
上に貼ったリンクに実際にニコンのセンサークリーニング教室で行なわれているようなことをレポートしています。
実際に自分自身で行っていますが、幾つか不満点があります。
拭きムラが出きやすい。
少ししか使わないのに付属のハンドラップが無水エタノールを吸い上げるためにある程度の液を容器に入れなければならない。
これを解決するページを見つけました。
http://photo-studio9.com/lenscleaning-advanced/
ここでは、ハンドラップにガラスで出来た物。例えばビー玉などを入れ重増しししています。
もう一つの不満点。
先ほど貼ったニコンの講習会。
ここで触れられています。
「講師、実は今回の洗浄液は無水エタノールだけではなく、とある液を加えているのです、と!!!
オリンパスが機械の洗浄に使っているもの、とのこと、業務用は5リットルなどと多いけれど、キタムラで小瓶に入ったのを売っている、と。
無水エタノールだけでも良いけれど、サービスセンターの仕事で使うには時間がかかるので、と言っていましたが、それなら講習会では無水エタノールだけでやって欲しいものです。家でやったらなかなか蒸発しない、と悩むところでした。」
http://haniwa.asablo.jp/blog/2012/11/27/6644538
ここでも
「無水アルコールで拭く方もいらっしゃいますが、弊社ではお勧めしておりません。無水アルコールでは洗浄能力は足りてますが、油分除去に対する能力がさほど高くないことと、揮発性がそれほど高くないので拭き残しをしやすいという欠点があります。特に個人の方が使用すると拭き残ししやすいですので、なるべく揮発性高いクリーナーの方が良いです。拭き残しだけではなく、揮発が遅いと場合によってはレンズ内部に入り込む可能性が高くなります。」
「ニコンでは無水アルコールとシルボン紙と竹の棒(スティック)を推奨しており、サービスセンターでも同様の組合わせだとアナウンスされている。
たしかに無水アルコールは油分が残ることがあるのだが、きれいになるまでシルボン紙を替えて丁寧に何度もやることが、ニコンクリーニングキットプロ 附属のCDでも解説されている。」
「「揮発性がそれほど高くないので拭き残しをしやすい」というのは、実は無水アルコールの付けすぎとスティックを動かす速さが適切でないからなのだ。このことは上述のニコンクリーニングキット附属のCDで説明されている。」
ニコンのサービスマンは、無水アルコールだけでなくオリンパスの何かを加えている。
それがこれ
オリンパスから出ている液
http://www.olympus-ims.com/ja/metrology/hyperclean/ee-3310/
ここのEE-6310
優れた揮発性を持つらしい。
EE-3310は、ダメらしい。
このEE-6310は、中身がイソヘキサン。
このEE-6310と無水エタノールを半々にして混ぜて使っているらしい。
この液の購入先は
http://netcafephoto.shop26.makeshop.jp
メーカーに掃除を依頼することを考えたら、高価ではないと思います。
何度もフィルターで練習し、納得できたらセンサーに挑戦。
注意すべきは、埃自体が研磨剤になることがあること。
綺麗な空気環境でセンサーの表面の埃を吹き飛ばしてから実行すべきです。
ライトスタンドや、MAGなどのライトもあったほうが良いです。
難しくないですよ。
EE-6310を購入しました。
お近くの方でセンサークリーニングをしたい人は是非お越しください。
僕自身はしません。
ある程度の器用さがあるならご自身で出来るはずです。
横に座り見守ります。