食用油

以前、トランス脂肪酸について書きました。

http://ameblo.jp/nurari-h/entry-11728447596.html

http://ameblo.jp/nurari-h/entry-11730541460.html

http://ameblo.jp/nurari-h/entry-11730958319.html

http://ameblo.jp/nurari-h/entry-12040635476.html

 

今度は食用油について

この表をみてください。

それぞれの特徴を書いていきます。

前後しますがご容赦ください。

一価脂肪酸 オリーブ油など。加熱に強い

多価脂肪酸 オメガ6、リノール酸、いわゆるサラダ油。

多価脂肪酸 オメガ3、エゴマ油や魚油。加熱に弱くすぐに酸化

 

酸化について

酸化した油は、細胞に含まれる脂質を酸化させて細胞を傷つける

炎症を起こす

 

リノール酸などのサラダ油について

サラダ油=大豆油・コーン油・紅花油(サンフラワー油)は血液をサラサラにすると言われてきた(悪玉コレステロールを一時的に下げる)

現在では

摂りすぎると、体内で炎症を起こす物質が作られ心臓病、がん、炎症物質に免疫機能が過敏に反応、アレルギーの原因となることが多くの研究で明らかになってきた。

リノール酸は、人体に必須。しかし、お米や大豆食品など様々な食品に含まれているのでそれで十分。

なのでサラダ油まで使うと摂りすぎになる。

最近では、リノール酸=健康に良くないということで、オメガ9系のオリーブ油が注目されている。こちらも悪玉コレステロールを下げると言われている。

しかし、ラットの実験で他の油に比べて明らかに寿命が縮む結果。発がん促進作用を示す研究結果もある。脳出血を促進する作用も見つかる。

なのでオリーブ油でも少量にしたほうが良い。

同じオメガ9系の菜種油であるキャノーラ油

9割以上が外国産(注意が必要)

もともと菜種油は、食用でなく火を灯すために使われてきた。

その後、毒素の少ない品種に成功。それがキャノーラ種(カノーラ種)

この菜種油。園芸用の肥料や家畜の飼料に使われている。そのままだと油分が多くて使えない。しぼった油を食用に使っている。

このキャノーラ油も注意。

ラットによる実験では、寿命が縮む結果。解剖してみると脳出血、腎障害、血小板の数が減っているなどのなどの症状が出たらしい。

予想として、油に溶けている脂溶性の微量成分に毒性があると推測。この微量成分が出血や動脈硬化を防ぐビタミンKの働きを阻害。性ホルモンを撹乱する微量成分も含まれていて生殖機能が落ちる。脂溶性の物質→細胞膜を通過→体に蓄積→脳や胎児にも移行しやすい。

現代の男性の精子数の減少も植物油に含まれる微量成分が影響してる可能性。

パーム油について

ODA(政府開発援助)によって南アジアでパームヤシ畑。

その油を大量に輸入。精製能力を上げて食用として使用。

大腸癌を促進する、動物実験結果。ホルモン撹乱作用、寿命短縮作用、キャノーラ油と同じ微量成分の影響と推察。

パーム油は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸が半々。それ自身は良い。

世界で2番目に多く消費されている油。日本では、菜種油、大豆油についで3番目。表記上、「植物油脂」「植物油」。

「植物油脂」の表示は、パーム油、またはマーガリン、ショートニングのいずれか一括表記が認められている。

最近では、ショートニングにパーム油を混ぜることで底トランス脂肪酸を実現している。

通常は、色は悪く、脱色剤の使用も行われ、天然に含まれる栄養素も壊れ、水素添加などの処理によってトランス脂肪酸も含まれる。

どうやってパーム油を食用にしているのか?

ノルマルヘキサン(油を抽出する溶剤)、活性白土を使用し脱色、乳酸を用い脱臭、風味付けのため、リン酸、クエン酸、フィチン酸を加える、酸の除去のため塩酸、硫酸、シュウ酸、苛性ソーダ、この過程で抗酸化物質のビタミンKが壊れる。酸化防止剤のBHA、BHTを使用。

厚労省が使用禁止にするほどの強烈な発がん性をもつ添加物。

アメリカ、ヨーロッパの圧力に屈して、パーム油、乾燥魚介類にのみ使用が認められている。

 

コレステロールについて

1950年代は

動物性脂肪やコレステロールを多く含む食品

=血中のコレステロール値が上がる

植物性の油は下げる

現在では=この説は崩れている

コレステロールの摂取量を減らしても、血中のコレステロール値が減ることを示す結果は得られなかった。

ACC(米国心臓病学会)AHA(米国心臓協会)はコレステロールの摂取制限を設けないとした。

厚生労働省も日本人の食事摂取基準で摂取制限を撤廃。日本動脈硬化学会も賛同。

コレステロールは、細胞膜や各種ホルモンの原材料。不足すると血管が弱くなり、脳卒中が起こりやすくなる。

 

ここまで書くと一体何が良いのか?

オメガ3であるエゴマ油やアマニ油や魚油。

そして意外かもしれませんが、ラード。

豚の油で作った「純正ラード」

ラードは、非常に安定した脂肪酸で加熱に強く酸化しにくい

血中の脂肪濃度を上げない。

体内で中性脂肪として蓄積されない。

内臓脂肪や、皮下脂肪を増やすのは、炭水化物(糖質)の摂り過ぎが原因。

酸化は炎症。こう考えるなら酸化しにくいラードは良い。

表を作りました

酸化のしやすさはヨウ素価でわかります。

多いほど酸化しやすい。

 

オメガ3(魚油など)

DHA=神経細胞の原料、脳の認知機能に大きく関わる

オメガ3は、炎症を抑える。オメガ6等のリノール酸の炎症を起こすの反対の作用がある。

加熱調理や揚げ物には

植物油よりも動物油(バター、ラード)が安全

バター=安全性が極めて高い

ラード=動物性脂肪で安全性が確認されている。

 

ラードでチャーハン。焼きそば。

美味しいと思います。

 

ラードも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

 

追記です

ラードはカロリーが高い?

ラード 12グラム 113Kcal

オリーブオイル 12グラム 111Kcal

ごま油、紅花油、大豆油、サラダ油、コーン油、なたね油

パーム油、ヒマワリ油、綿実油、ココナッツオイルなどもすべて111Kcal。

ヘットと呼ばれる牛脂は20グラムで188Kcal。

 

ラードは意外とダイエット向き。

他の油と比べると非常に腹持ちが良い。

適量を口にすると間食を防ぐ効果がある。

動物性脂質は、便と一緒に体外へ排出される特徴がある

たんぱく質、炭水化物が0グラム

問題は、美味しすぎて炭水化物を余計にとってしまう可能性が高こと。

 

 

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