色温度

カメラのストロボの色温度はデイライトに合わせて作られています。
これをタングステン光(電球色)の下で使うと色温度の差で混じった変な光になります。
相撲を撮っているカメラマンのストロボをよく見ると発光部にオレンジ色のフィルターが付いているのに気がつきます。
会場の光に合わせているのです。

いろいろ調べてみました。
フジのフィルターのカタログの最後に表があります。

この表に出てくるミレッドとは?
「ミレッドとは色温度の逆数(1/色温度)に10の6乗をかけ算したもの」
ミレッドで表すと色差がすぐにわかる。

外部ストロボの発光部につけるフィルター。
ROGUE カラーコレクションフィルタキット
http://www.imagevision.jp/products/colorcorrctionkit.html
中身はLEEの物を使っています。

ここで疑問が生じました。上の表では6500Kをタングステン光である3200Kに変換。
ストロボの照射する色温度は約5500K。
ここにそれをつけても3200Kになるのか?

いつもいろいろなことを教えていただいている金友写真店さん。
http://kanetomo-photo.jimdo.com/ブログ/
クリップオンのストロボだけでなくモノブロックなどにも積極的にカラーフィルターを使い、効果的なバックを演出されています。
その金友さんに大きなCTOフィルムの購入先を教えていただきました。
そちらからの資料
LEEというメーカー

6500Kを基準にそのフィルター効果をミレッドで表しています。

オールウェイズ

同じく6500Kから

ロスコ

ここだけが5500Kからです。
ロスコに電話で聞きました。
「発光する色温度が5500Kでなく、6000Kがスタートだとしたらゴールも違ってきません?」
それに対する回答は
「その通りです」
上の方に書いたフジの「色温度ミレッド対照早見表」を使って計算し直してみました。
そうするとLEEの場合。5500Kは180M。
CTO FULL 6500K-3200K
CTO FULL 5500K-2950K

CTO 3/4 6500K-3600K
CTO 3/4 5500K-3250K

CTO 1/2 6500K-3800K
CTO 1/2 5500K-3450K

CTO 1/4 6500K-4600K
CTO 1/4 5500K-4050K

各メーカーのホワイトバランス設定
ニコンの場合

電球色は3000Kとしています。
体育館などのナトリウム灯は2700K。
ステージなどでの撮影ではいろいろテストし電球色(タングステン光)に設定することが多いです。

メーカーには、このように簡単に取り付けられる電球色用のものも用意されています。
おそらく5400Kを3000Kに変換する濃度のCTOなのだと思います。

キャノンの場合

では発光体であるストロボ光の色温度は?
モノブロック
コメット 5500K
プロペット 5300K
クリップオンタイプ
フジ 5600K
サンパック 5500K
ニッシン 5600K
ニコン 5400K
キャノン 6000K
キャノンだけが6000K
電話で聞きました。
EXタイプになってからマニュアル発光など単独で使用した場合6000K。
色温度情報通信機能を備えたストロボでは綺麗になるようにストロボとカメラのホワイトバランスが連携していろいろしているそうです。

先ほど紹介した金友写真店さんにとてもポイントとなるアドバイスをいただきました。
通常、モノブロックなどの大型のストロボは、単独で使うことは少なく、何らかのものに反射させたり透過したりして使います。
そのままのダイレクト光を使うことは少ないと思います。
金友さんのアドバイスではその白に蛍光染料が含まれていたり、反射させるものによって色温度が下がったり、いろいろなことが考えられるとアドバイスいただきました。

LEEやロスコの変換フィルターは、何種類かの大きさが用意されていて、安い。
それを購入し自分に合わせてカットする方法があります。
カメラの内蔵ストロボに小さくカットしたCTOフィルターをつけることもありですよね。

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