写真の紙には加工がしてあります。
コダックが作った名称のRCペーパー
フジだとWCペーパー。
「RC紙とは、両側にポリエチレンが押し出された(ここに名前が由来しています)アルファセルロースベース用紙です。また、印刷品質向上のため、微孔のあるトップのコーティングが施されています。 最初のRC紙は1960年代にまでさかのぼり、ベースの耐水性によって、ハロゲン化銀紙の現像および画像固定を促進することを目指していました。」
昔、白黒写真を焼いていた時、(焼くという表現で銀塩写真に光を当て露光していた)バライタというRCコーティングしていない紙を使っていました。
その後RC(WC)ペーパーが登場します。
バライタ紙の両面に樹脂層をつくり(RC=Rasin Coating:レジンコート)、不必要に薬品を吸収するバライタ紙の欠点を解消したもの。
このレジンコートを調べると、素材はポリエチレン。
ボンドメーカーに聞くとポリエチレンは厄介らしい。
台紙に写真を貼ります。
両面テープやセロテープなどは、やがて粘着力を失います。友人に聞いたら大体5年くらいかなとの情報。
どうしているのかと聞くと、接着剤を要所に使い台紙加工をしている。
有効な接着剤としてナニワボンドを教えてくれました。
調べるとRCペーパーに使えるのがわかる名称
「ナニワRCボンド」
残念ながらもう販売されていない。
代わりのものがないかと調べました。
木工ボンドで有名なコニシに聞くとポリエチレンは、面倒らしい。
もちろん木工用ボンドも使えない。
ホームセンターにあった、アルテコのパワーエース速乾アクリア。
木、皮、布、紙と塩ビ、金属とも大丈夫らしい。
電話で聞くとポリエチレンはダメ。
ついでに両メーカーから言われたのが、つけた接着剤が乾燥する時に出るガスが悪さをするかもしれない。
ネットで調べると3社ピックアップされました。
コクヨのペーパーボンド。
しかしHpで説明を見ると、
「長期保存する用紙などの接着には適していません」
福岡工業さんが昔から出しているペーパーセメント
RCコート
注意書きには
RCコート以外のペーパーセメントではポリエチレン加工、ビニール加工などの紙は接着できません。
そう書いてあります。
電話で聞きましたが、天然ゴムを材料にしているため輪ゴムのようにやがて溶けてしまうようで、長期には向きません。
最終的に残った候補がこれ
セメダイン「写真用」
用途は
写真の接着(アルバムの台紙・原紙・スクラップブックなど)
しかし接着できないものに
ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂、ナイロン、塩化ビニール、シリコーンゴム 等
電話で聞きました。
使えるそうです。
蒸発時に出るガスで写真が変色しないか聞きました。
そういう報告はないそうです。
20ml用と50ml用があるそうです。
ヨドバシで送料無料で安く買えますよ。
このブログをアップした後に金友写真店さんから情報をいただきました。
https://kanetomo-photo.jimdo.com/2013/06/28/写真貼りマット貼り用テープ/
filomoplast P90
どんなものなのか?
「紙製ですが非常に薄く透明度が高いため、貼った箇所が目立たず下の文字がはっきり読めます。のりに含まれる炭酸カルシウムが紙の酸性化を防ぎ、黄変等の経年変化に強い製品です。」
ハクバも扱っていますね
「ドイツ生まれのブランド=フィルムプラストは、ドイツに本社を構えるネーシェン(NESCHEN)社製の製品です。
世界中の博物館や美術館、史料館、図書館で製本、紙史料保存修復用品として使用されています。
フィルムプラストシリーズが、世界中の博物館や美術館、図書館などで利用される理由は、テープに使われている粘着糊での退色をふせぐため、無酸性の糊を使用しているためです。
また、テープ自体も補修に適した専用紙を利用し、使いやすい柔らかさと強靭さ、耐老化性を兼ね備えています。
製品の耐老化性については、ドイツ・ミュンヘンのthe Papiertechnische Stiftung ( PTS – paper technology specialists )にて認定を受けています。
気になっている経年変化。耐老化性。魅力です
フィルムルックス 作品固定テープ フィルムプラストP90 2cm×50m 00107
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2091円。
これも良いかもしれない。