手ぶれと人物ぶれは違います。
カメラ側のがんばりで手ぶれは防げる様になりました。
でも一番重要なのは人物ぶれ。
ネガの時代、昔、ステージの撮影でのことです。
ISO800の高感度フィルム。三脚。レリーズ。それらをきちんと使用。
ステージ場の光を測りF5.6で60分の1くらい(記憶が定かではありません)。
リハーサルでテストした仕上がりを見て愕然。ブレまくり(人物ぶれ)。
知人のプロ仲間に聞くと動いているときは写さない。止まっているところを見つけてシャッターを押す。
それぞれ見えないところで工夫しているようです。
思い切ってF2.8まで上げ、シャッタースピードを250分の1。
結果、ぴたっと止まって人物ぶれなし。手持ちOK。ピントもばっちり。絞りは解放でも人物ピタのほうが効果あり。
保育所での修了式の撮影。
前は何も考えずにプログラムオート。ネガの頃はこれでも良かった。
さて、人物ぶれのはなし。プログラムオートで撮影していた。
レンズは16-85。望遠域になるとこのレンズ解放絞りがF5.6になる。
そうなるとカメラは勝手にシャッタースピードを下げてしまう。
人物に当たる光は数万分の1なので止まる。でもシャッタースピードが下がったせいで背景光(室内光)を拾いやすくなり、人物に当たるストロボ光と背景光との2重写し。
生徒はしゃべっているので顔だけが人物ぶれの2重写し。
今現在の同じ場面の撮影法は、
まず、背景光を測りシャッタースピード125分の1でF5.6になるようにISOを変える。
カメラ側は撮影モードは?
前はこの方法だとシヤッター優先オートにしていました。シヤッタースピードは125分の1に固定されていますから背景光によって勝手に絞りが変わり、自然な写りになります。
しかーし。ここにも落とし穴が。
子どもの衣装によって絞りが変わり背景が暗くなったり明るくなったり。
結果。
マニュアルで125分の1。F5.6に固定。ストロボ光はf5.6での人物との距離に合わせ勝手に調整してくれます。厳密に言うとそのストロボ光も衣装の色によって微妙に調整されますがそれ迄考えていたら撮影になりません。
ついでに。
いつもは常時開放値F2.8の明るいレンズを使っています。一度その場の光を測ればその値はレンズを変えようが一定。
必要に応じてレンズを付け替えますが先ほどのレンズの様に解放F値が変わるレンズだと
「この場の光はISO800でF2.8の125分の1。えーっとこのレンズ付けたら場合によってF5.6までしか使えないから30分の1にしなくてはいけないな」っと考えなければいけません。
その他に暗いホールでは解放値F2.8とF5.6ではファインダーをのぞいたときの暗さによるイライラも発生。
だから高くても(20万円台)F値の明るいレンズを使います。