アイスクリーム類とトランス脂肪酸

アイスクリーム類とは?

乳固形分(乳の水分以外の成分)を3.0%以上含むものの総称。

商品の種類別が

アイスクリーム
乳固形分と乳脂肪分が最も多く含まれているので、風味がよく栄養的にも優れています。プレミアムアイスクリームといって、乳固形分や乳脂肪分が特に多く、空気の混入率の低い高価なものがありますが、法的な規格は特になく、アイスクリームの規格で作られています。

アイスミルク
乳固形分と乳脂肪分はアイスクリームに比べて少ないですが、牛乳と同じくらいの栄養分を含みます。植物性脂肪が配合されていることもあります。

ラクトアイス
乳固形分はさらに少なく、植物性脂肪が多く使われています。

牛乳から作った乳脂肪ミルク、当然本物のアイスクリームは乳脂肪を材料に作られています。
ですが、ラクトアイスや氷菓などは、牛乳由来の成分ではないミルク成分を用いています。

前回のブログで取り上げた植物性油脂。
トランス脂肪酸のにおいがぷんぷんします。

でも予想外な結果。
http://www.fsc.go.jp/sonota/kagaku4-toujitusiryou.pdf
の45ページ。
内閣府食品安全委員会の調べたトランス脂肪酸の含有量の調査結果。

アイスクリーム類の調査の結果。
アイスクリームよりラクトアイスの方がトランス脂肪酸が少ない。
むしろアイスクリームの方が多い。
多いと言っても
ラクトアイスが100gあたり0.008g~0.271g。
アイスミルクが100gあたり0.138g~0.279g
アイスクリームが100gあたり0.279~0.598g。

注意しなければならないのは、昨日書いた記事は100gあたりだと言う事。
マーガリンを一度に100g食べませんよね。コーヒミルクもそう。
カップのアイスが大体180g。それを考えると馬鹿に出来ません。

例えば、トランス脂肪酸の多いマヨネーズ。
100gあたりのトランス脂肪酸約1.4g。
一回の使用料が大さじ一杯15gならトランス脂肪酸摂取量0.21g。
アイスクリーム一個とマヨネーズ大さじ一杯の含む量は変わりません。

なぜ植物性脂肪の多い、ラクトアイスのトランス脂肪酸含有量が少ないのか?
おそらくその製法によるのではないかと思います。

ラクトアイスの作り方
原材料はパーム油と呼ばれるヤシ由来の油で、植物油の中でも30度以下では固まってしまう硬い油。それを水と混ざる成分に加工することで、植物性ミルクを生成します。
この植物性ミルクが大半で乳脂肪分はたったの3~10%以下のモノが、ラクトアイスとして売られている。製法もアイスクリームとは全くの別物。卵も使わなければ、凍らせてかき混ぜるという行程すら必要有りません。

水素を入れたり、トランス脂肪酸を発生させるほどの加熱をしていないのかもしれません。

結論から言うと、アイスクリーム類に関してはトランス脂肪酸は全部同じ。
ラクトアイスは危ないというのはただの思い込みだと思います。
食べ過ぎに注意しましよう。

今回調べてまたわかった事。
スジャータのコーヒー用のクリームはトランス脂肪酸をたくさん含んでいる。
森永のクリープポーションは含有量が少ないので安全。

これからの季節。
生クリーム使います。
アイスクリーム類よりむしろこちらの方が心配。

種類別:クリーム
「乳脂肪のみ」を原料としたクリーム
種類別:乳又は乳製品を主要原料とする食品
「乳脂肪に植物油脂等の「植物性脂肪」や乳化剤、安定剤等の「添加物」を加えたクリーム」

トランス脂肪酸の含有量は
種類別:クリームは、1.046g
種類別:乳又は乳製品を主要原料とする食品は、12.47g。

少しの差なら種類別:クリームを選びましょう。

ネットサーフィンしていて発見。
キーコーヒーのコーヒークリームはトランス脂肪酸がゼロ。

パッケージに大きく書かれています。
企業倫理が高い会社なんですね。

ついでにUCCも調べてみたら。

こちらもゼロ。

企業さんがんばってます。

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