今回の話題はかなりマニアック。
関係ない人には全然関係ない話。
興味ある人はどうぞ。
デジカメ写真を撮る。
FUJIFILM系列のプリンター(お店プリントなど)でプリントするときれいになってプリントされてくる。
富士フィルムは何十年も前からデーターを集めて蓄積しています。
昔は、ネガを差し込んだらそれが雪景色なのか、風景なのか、室内なのか、蛍光灯下か、
晴天か、くもりか、ストロボか、人物か、何ど様々な状況をネガから読み取り「FUJIが考える」
最高の色になる様に調整します。そのデーターは蓄積され続けています。
今は、フロンティアというプリント機でそれが大いに活躍しています。
その色判断能力を総称して
「“Image Intelligence™”」
http://www.fujifilm.co.jp/ii/about.html
人にとって、光とは、色とは、写真とは何かを問い、学び、究めてきたFUJIFILM。
“Image Intelligence™”は、その70年にも及ぶ銀塩写真システムの画像解析・評価技術と、70年代からいち早く取り組んできたデジタルイメージング技術を通じて、蓄積してきた画像処理に関する技術資産の集大成です。
このソフトが、フジの機械に入っていて動いています。
可変です。その画像によってソフトが考え柔軟に補正値が変化します。
fujiの考える最適と言える顔の色等を基準に。
先日、このブログで「グレーボード」調べました。
そして銀一のグレーボードに変えました。そのせいですべてのデーター作り直し。
店頭にあるfujiのASK-2500というプリンター。この中にもImage Intelligence入ってます。
早速テスト。
スタジオでカメラにグレーボードプリセットしてから人物撮影。
何もしないでプリント。赤っぽい。
Y、M、C、濃度のDの3つをかなり細かく変えてテストした結果。
C+4、Y-1、D-4。
写大時代からシアンは基本的にいじらない習慣がありました。
イエロー引いてマゼンタ引いてを繰り返すうちに最終的にy-4、M-4。
色を引くのだから明るくなって行きます。
その結果を見て、Y-4,M-4,ってC+4と同じだ。(詳しい説明は省きます)。
C+4っていうことはその反対色のR-4と同じ。
R(赤)が足されている?だから引けば良い?
C+4という事は色を足す事。そのままプリントすると画像が暗くなりました。
いままで勘違いをしていました。
シアンを足すと嫌な濁りが出ます。だから使わなかった。でもD-4にしてさらに明るくすると
Y-4,M-4とC+4,D-4の結果は全く同じ。
その結果にさらにY-1を加えました。イエローの補色のブルーがほんのり載って清潔感がでました。
この結果からでた仮説が、
「フジでだすと赤っぽく仕上がるのはマゼンタを足しているからと思っていたが実はシアンの捕食の赤が強くなっただけではないのか」。
フジはR+4にしている。だからマゼンタを引くのではなくその補色のCを足して相殺すればよい。
家には他にカレイダPX-H9000というエプソンが出している大型インクジェットプリンターをベースにしたFUJIの機械があります。
昔、ピクトロというやはりフジから出ている機械がありました。
これにはフロンティア近似色というプロファイルが用意されています。
それを適用するとフジ特有の色になります。
これは変化せず一定の値です。
カレイダにも用意されています。
それが無かったらエプソンで買っても同じ。
両方同じでそのまま適用すると赤く仕上がります。
このプリンター用の店頭で出している印画紙ベースの紙が有ります。
それに合わせたフロンティア近似値プロファイル。
いつもそれを適用してプリントしています。
テストし、データー出しです。
出張撮影で晴天モードで撮影。銀一のグレーボードを写し込み、Raw現像でWB補正。
あとは目つぶり、等いろいろします。色は露出補正以外一切触りません。
画面を見るといつも通りニコン特有のYが少し乗った感じ。
カレイダで先ずはそのままプリント。
画面に比べると、濃度が濃くなり、赤っぽい。いつも通り。
いつもここからスタートし、マゼンタを引いて様子をみてイエローを足して、最後に濃度。
今回、上でのR+4を勝手に加えているとの仮説からスタート。
今までのマゼンタを引いた赤みの取り方ではなく、C+4ぐらいの調整を施してみました。
Y-4,M-4ということになります。
結果は、絨毯の色や壁の色がドンピシャ。
でも顔の色がなぜか微妙にマゼンタプラス寄り。
多分、DxoでFUJI S5Pro色でRaw現像しているから。
しばらく眺め、外に出て眺め、時間を置いて眺めていくうちに違和感が解消。
もちろんそんな単純な事をフジはしていないでしょう。
Rを4プラスする他にどこ微妙に変えていると思います。
しかしたたき上げとしてはR+4を消す為の C+4からのスタートは有効だと思われます。
問題なのはそこにカメラの癖がのっている事。
ニコンのカメラとキャノンのカメラでは、色の傾向に癖が有ります。
今回のテストで、マゼンタではなくR(レッド)も視野に入れる事を知りました。