哲学的な話。
人には欲がある
・綺麗な景色、物を見てみたいという欲
・感動したそれを記録したい、とどめておきたいという欲
(写真を撮るというのはこれですね)
旅行に行って、綺麗な景色を見て写真を撮る
美味しい食べ物を食べて写真を撮る
しかし、この撮るという行為で満足し、写真プリントはしない。
今はそういう時代です
現在57歳。
25歳で結婚しました
ロンドンに行ったりオーストラリアに行ったり、台湾に行ったり
国内旅行も独身時代を含めると数え切れないほどあります
子供関係で知り合った方々と各種行事で楽しく過ごし、数々のイベントを経験してきました
きちんと写真を撮って記録してきました。
今この瞬間、常に新しいことが目の前に出て来る。
振り返る必要もない
子供の小さい頃のビデオや写真を見るよりもこれからを見る方が忙しくて振り返ることなど考えない
親の写真が山のようにあります。
それは子供にとって何の意味もなく邪魔なだけ。
記録した写真になんの意味があるのか?
昔死んだ親友の笑った顔や声を忘れないように常に思い出し、記録を太くしています
心(頭の中の)記憶は、映像に残せるわけでもなく、忘れないようにするしかない
彼が死んでから37年が経ちます。
その両親もすでに亡くなっているかもしれません。
37年も経てば、だれもその声や笑い顔を記憶していないかもしれない
生きていた証を、俺だけでも残したい。
でも人は、忘れてしまいます
昔の写真を見ると不思議なことにどんどん記憶が蘇ってきます
その時の空気の匂いや、見たこと、聞いたこと、味。
忘れたのでなく、心の何処かにしまわれて奥にしまわれているだけ。
写真には、そんな力があります。
遠い昔の元気な頃の記憶を蘇らせて悲しむ人がいるかもしれません
しかし、人は生きています。
常に前を向いて歩いていかなければいけません
昔の写真を見ることで、もっと新しい何かを求める欲を心の底から奮い立たせ、今現在できることをしましょう
デジカメになったことで写真を撮る枚数は劇的に増えました。
数枚で良いから写真にして、100円ショップでも良いから写真スタンドを購入し、身近に置いて
どんどん写真を入れ替えて、記憶を活性化させ、新しいことにチャレンジしましょう
写真には、記憶を表に浮かび上がらせ、突きつけ、現実にする力があります
昔、行った旅行の写真を引っ張り出してリビングに飾りましょう。
振り返って懐かしむためではありません。
しまいっぱなしでなく、撮りっぱなしでなく、写真プリントにしてたくさん飾り
一期一会を思い出し、後悔しないように人生をもっと充実させましょう
写真を飾ることで、行動を活性化させ、撮りたいという欲で終わらせず。次なにしようか?って思わせる原動力にしましょう
もう一度始めるきっかけにもなりますよ。