毎日チェックしている事。
それは韓国の通貨ウォンの事。
韓国は、
外需依存度が極めて高い。
政府主導のウォン安政策によって、サムスンや現代などの巨大輸出企業を支え、
韓国経済を牽引させてきた。
GDP(国内総生産)を基準にした10年の貿易依存度も、
日本が25.1%、米国が22.0%、中国が49.5なのに対し、
韓国は87.4%と高い。
現在、どんどんウォン高が進んでいる。
今年6月初めの1ドル=1180ウォン台
最近は1080ウォン台へと5カ月で100ウォン上昇。
一方、日本は円安に向かっている。
そのおかげで、世界市場では韓国製品が値上がりし、日本製品が値下がりしている。
今まで逆だった。
韓国は国策によりウォン安に誘導していた。
安倍になり、日本の政界は露骨に円安進行を促しており、円はさらに下落する可能性が高い。
世界市場で日本企業と競争する韓国の自動車、鉄鋼、造船産業などの輸出企業は戦々恐々としている。
その行動に対し韓国紙は日本を批判している。
しかし、常に強力な市場介入を何度も繰り返し、外貨準備を膨らませ続けている韓国。
韓国政府が為替レートを操作してきた国であることは世界で周知の事実。
韓国ではサムスン、LG、ヒュンダイの3社で国内GDPの20%も占める。
そしてこれらの企業には独自の高度技術が無い。
韓国は当初から、独自技術が弱いために主として日本から資材や部品を輸入し、
日本から輸入した工作機械で組立てて製品を作り輸出してきた。この構造に今なお変わりがない。
基幹部品を海外に頼る構造は、韓国企業のあらゆる分野に見られる特徴であり、国内で生産できても大きな特許料がかかってくることになる。
液晶テレビの基幹部品でみると、偏光板やカラーフィルターでは日本企業が世界市場の70~75%を占めており、ガラス版では日米企業で95%、液晶では日独企業で80%という占拠率である。それに対して、たとえば半導体の非メモリー分野での核心部品の韓国国産化率をみると、8分野のうち4分野で0%という状態である。そのため、サムソン電子やLGが支払う特許料は膨大な額におよぶ。
韓国は、価格競争力の強さで日本をしのいでいる。
日本の高度技術製品は、真似のできない技術的ブラックボックス化によって、非価格競争力がきわめて強く、したがって高価格が維持でき、しかも技術的に韓国・中国・台湾などの企業が容易に追いつけない位置に立っている。
日本のソニーやシャープパナソニック、自動車メーカーは、円高そしてウォン安により
高い技術力を持ちながら低迷してきた。
しかし、円安、ウォン高が進めばそれが逆になり再び息を吹き返してくるでしょう。
今注目すべきはウォン安の進行。
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