シビリアンコントロール

シビリアンコントロールって聞いたことがありますか?

日本語に直すと

「文民統制」

トップに軍人がいると暴走する可能性があるので、文民がトップに据わってコントロールして暴走を防ぐ目的。

 

日本では

トップの文民が防衛大臣

その下が「制服組」

 

二・二六事件

政府要人を暗殺した「陸軍の一部によるクーデター」

1936年2月26日未明、陸軍の青年将校らは、約1400名で首相官邸、警察庁などを占拠し、高橋是清(たかはし これきよ)、斉藤実(さいとう まこと)らを暗殺

 

五・一五事件

1932年5月15日、海軍の若手将校らが犬養毅総理大臣の自宅を襲撃して暗殺した事件。

 

戦後、このシビリアンコントロールの仕組みができました。

 

数年前に念願だった「防衛庁から防衛省へ」

 

数年前に「文官統制」が廃止

文官統制が意味するところは、防衛省内局(背広組)が、自衛官(制服組)を統制するというもの

改悪かと思えばそうでもないようです

内局(背広組)によって、高い軍事専門的見地を持つ自衛官(制服組)による大臣補佐が阻害されており、結果として、防衛大臣によるシビリアンコントロールが機能しにくくなっている

文民統制がやりやすくなったということです。

 

今回の稲田大臣の問題。

世の中では稲田大臣の資質のことばかり話題になっていますが、一番問題にしなければならないのは、今回のことは、制服組のクーデターだということ。

嫌な前例を残してしまいました。

引きずり落としたいトップがいる場合は、本来は黒塗りにすべき情報をリークすることでいくらでも失脚させることができる。相打ち覚悟で交代させることなど簡単にできる。

稲田大臣がトップでは国が危ないと思う人もいるかもしれません。しかしこの人一人の判断で自衛隊を動かせるはずもなく、最後は内閣、総理大臣などの判断で決まる。

むしろ、問題なのは、総理大臣や周りのいうことを聞かず、自分勝手に行動する大臣。そう考えると無能の方が良い。防衛大臣は無能で余計なことをしない人が良い。

 

省庁の官僚が、リーク情報を流し、大臣を失脚させるのと同じではない。

防衛省のクーデターだということを考えなければならないと思う。

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