経済7

経済というシリーズで1~6まで書いてきました。
定期的に為替を取り上げる事で世の中の動きを感じるようにしています。
http://fund.smbc.co.jp/smbc/qsearch.exe?F=mkt_forex
ここから抜粋。
韓国ウォン対円。5年。

中国元対円。5年。

アメリカドル対円。5年。

12年5月を境にして分かりやすいほどのグラフです。
韓国の通貨や、中国の元、アメリカドルに対し、円安が続いています。
これが異常なのか?
昔の記憶ですが、円高がどんどん進みこのままでは国内の産業がダメになってしまうと言われていた時期がありました。
日本の企業は、海外生産比率を高め円相場に合わせ生産を調整し乗り切っていたと記憶しています。どちらにも対応出来るようにしていると記憶しています。
円高に慣れ切った日本。今回の円安により貿易赤字がどんどん増えている事もありますが、知恵の働く日本人ならきっと柔軟に対応するでしょう。

国を挙げて自国通貨を安く導き、競争力を付けていった韓国。
海外で日本製品に比べ2割ほど安い価格設定が出来る。
日本製品はどんどん駆逐されていきました。
しかし、ウォン高のせいでその効果もなくなり、もがいています。
もともと日本から部品を輸入し組み立てて製品化している韓国。
ウォン高のせいで日本からの部品調達価格コストも増しています。
これらについては「経済6」で詳しく述べているので読んでください。
「経済6」を書いたのが、昨年の今頃。
1年を経過してどうなったのか見るのも勉強です。

今回の日銀による金融緩和策。
反対した人もいるようです。

アベノミクスにより2012年5月から株価が上がり始め、企業の含み益が増えました。
不況の時代に設備投資を終え、スリム化は終わっている。お金が企業にじゃぶじゃぶ余っています。
他に金を使う事もない。「でも、いずれ」の不安のためその翌年の2013年の4月の給料のベースアップは、大手企業ばかり。
恩恵を被っているのは、株の投資を行っている人だけ。
なので普通のサラリーマンの人たちに実感が無く、長年しみ込んだ不況体質がどんどん溢れ出す。
安倍首相は、経団連などにベースアップを促すが難しい。公務員の給料は上がることになりました。世の中、早急でアベノミクスですぐに給料が上がると思っている人がいる。
ベースアップに跳ね返るには少なくても2年は必要です。
来年の2015年の4月が勝負です。中小企業もここで分かりやすいほどのベースアップすれば不況風がどこかに行く可能性大。

国民の総預金は増え続けています。
数年前1400兆円と言われていましたが、アベノミクスによってさらに増えています。
日本にはお金がじゃぶじゃぶあふれ返っています。
でも実感が無いですよね。
現実は、その2/3の900兆円以上を年寄りが握りしめています。
その年寄りのほんの数パーセントの人たちが使い切れないほどの資産をさらに握りしめてます。
この人たちが不況の原因です。
政府は、対策のため相続税を改正します。
平成27年1月1日以降に新しい税率が適用されます。
さらに国税庁は海外に資産を持っていって税金逃れを企んでいる人たちにも対策強化。
住所と関係なく、日本に本籍がある限り追求すると以前、新聞で読みました。

「金は天下の回りもの」「宵越しの金はもたねえ」
江戸時代、瓦葺きでない。火事が起こるとすぐに燃え広がってしまう。
貯蓄などせずにお金を回し、経済を活発にして流通を促す。
いまの日本に必要な考えだと思います。

消費をしない。貯蓄にまわす。物が売れない。給料が減る。節約。消費しない。不安が増すから貯蓄する。マスコミが不安をあおりまくる。貯蓄が一切必要も無い老人も不安にあおられ貯蓄する。
息をしているだけで数百万円溜まっていく老人も必要がないのにブームだからと貯蓄に走る。
その老人たちに、どんどんお金が集中していく。
負のスパイラル。

日本はこれをかなりの年数経験してきました。
今の若者には、負のスパイラルがDNAに書き込まれている気がする。

その逆とは?
消費する。物が売れる。気持ちが明るくなる。工場生産が増える。大企業、中小企業、旅行などのサービス産業の順に潤い、給料が増える。消費が活発になる。給料が増える。
これがぷらすのスパイラル。

国債の赤字?
放っておけばいい。
現在の逆ピラミッド構造の人口比率。
比較すると若い人が少ない。
今は昭和に直すと、昭和89年。団塊の世代(昭和20~22年生まれ)が、70代に突入。
その時代の人たちは今の80歳、90歳の人たちに比べ体が弱いし、発病率も高い。
だまっていても逆ピラミッドは、解消され、上に溜まっている数百兆円ものお金が上から降ってくる。
そのときに考えればいい。

前の日銀総裁は堅物。
日本以外の国が潤っている時に、じっと何もせず耐え忍んでた。
黒田総裁は、逆。
僕の考えですが、黒田がやろうとしているのは?
「さくら」
開店したての店にお金を使い、わざと大学生のバイトを並ばせ、行列を数日作らせる。
注目され、何も知らない人も巻き込み行列が連日続く。
やがて繁盛店になり雑誌にも取り上げられ一人歩きしだす。
これを国家規模で行う。
アベノミクスが店を開店し、黒田総裁が金を使って金を動かす。
そうやって、留まっていた他にあるお金を動かす。
やがて日本中のお金が回りだす。

欧州ではかつての日本と同じような不況が発生しているようです。
欧州は、じゃぶじゃぶお金を刷って消費をあおってきたが、結局日本と同じような不況に突入しようとしている。
日本も同じような事になるのか?
見上げると上に数百兆円のお金が貯まっている日本。
バブルのころからすでに回復しているのに、まだ顔を出さない亀と同じ。
そんな国無いよね。

いまの日本人に必要なのは、楽観論。

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