朝日と夕日。
どっちが写真的にきれいに写るのか?
答えは朝日。
日中に舞い上がったチリやホコリ、排気ガスが空気中に漂っていて遠くの風景がきれいに写りません。
真上からの昼の光は紫外線(青色、短波長)が強く、朝日や夕日は太陽光が斜めから来るので赤い(長波長)。
青の短波長は空気中の浮遊物に当たりやすく、だから遠く迄澄み切って見えない。
サングラスを掛けると遠く迄見えるのはサングラスが紫外線を99%吸収するので空気が澄んで見えるから。
カメラに写真用のPLフィルターを付けるときれいに写るのは、その波長を打ち消す様にフィルターを回転し、カメラがサングラスをかけているのと同じ状況を作り出せるからです。
夕日の時間には、かなりの浮遊物が空気中に漂っていて濁った夕日になります。
朝日は、夜の間にその浮遊物が下に落ちきっているので朝は空気がきれい。
でも写したい山は、夕日しか撮れない?
結局、美しく写したい条件はかなり限られています。
その条件は、
前の日が雨。又は朝方に雨。
気温が低い。
その条件にあえるのは10月が多いです。
10月の夕日は奇麗です。また、きれいな夕日に
あえる機会も多い。