食事のマナー他

不思議だな?て思う事があります。

ずいぶん前にジャッキーチェンがテレビ番組の中で食事をしていました。
彼は、長い箸で汁をぼたぼた落としながら大鉢から手前の取り皿に入れている。
そして、器を持たず思いっきり顔を下げて顔を近づけて食べています。
そしてくちゃくちゃ音をたてて食べています。
それが犬食いのようでとても汚らしく見えました。

それから数年たち韓国では器を持たないのがマナーと知って、納得。
韓国では、このクチャクチャがおいしく食べる様子を表すようです。
ジャッキーは、韓国人ではありませんが文化は似ているのかな。
そして韓国では、汁にご飯をかけて食べることは一般的なこと。
もっと詳しく書くと、韓国では汁の中にご飯を入れてかき回して食べる。
ご飯に汁をかけるのではない。
ご飯にカレーをかけるのか?カレーの中にご飯を入れるのか?
大きく違いますよね。
日本では「犬飯」とか「ねこまんま」とかいって、あまり良いマナーではない。
白いご飯はスプーンで食べるのが一般的。
そして、韓国の食堂では料理を注文すると、キムチやナムルなどのおかず(パンチャン)がたくさん出てきます。日本では料金が発生しそうな1品1品ですが、なんとこれらは無料!おかわりも可能です。これは、お客さんにはたくさんの食材でおもてなしを、という韓国ならではの食文化からきています。
以前テレビでも放送されていましたが、お客が食べ残したそのおかずを厨房に持ち帰って器に盛り直して、他のお客に出している。鍋物やご飯やお汁も使い回していたらしい。
韓国の食堂で悪名高い「おかずの使いまわし」
その報道が出てから韓国政府は使い回しをなんとかしようとしたけど食堂からの反対に合い断念。
そして使い回しを韓国政府として合法化したそうです。

その通達内容は
◆客が残した料理(残飯)の『使いまわし』が認められた食材◆
(1)サンチュ、レタス、生ニンニク、パセリ、エゴマの葉、ミニトマト、他生野菜などタレにつけたり、調理されておらず洗えば済むもの
(2)バナナ、ブドウ、皮がむかれていない果物、エンドウ豆、皮をむいていないウズラの卵など、皮がむかれてないものや他の食材に接触していないもの
(3)キムチやカクテキなどふたがついた容器に入り、客が摂取した分だけ量が減ったもの
なお、これら以外はこの法案の規制で多少厳しくなりましたが、残念ながら安心はできません。
以前のように8割のレストランで客が残した焼肉や鍋などすべての料理で、食材が使いまわしをすることは少なくなるかと思いますが、当局からの回収命令を無視して販売したり、韓国は、ばれなければいいという文化が強い国。また、国ですら業界団体の圧力で、統計情報まで捻じ曲げてしまいます。
現在はどうなっているのか?自主的に是正する倫理観があるのか?

韓国人の日本嫌いすごいから、日本人に対して何を出されるかと思うと、怖い。
これらを知ってから怖くて韓国ではご飯を食べる気がしない。
日本で食べ残しの使い回しを合法化したらどうなります?
それも文化だからと納得出来るのか?

そういえばフランス料理も器を持たない。
ナイフやフォークやスプーンを常時使用する国ではほとんどが「食器持ち上げ」をマナー違反としている事も知りました。

でもやっぱり納得出来ない自分がいます。
フランス料理は、目の前に自分だけの皿が置かれる。
ナイフで切り分けフォークで刺して口に運ぶ時にソースが下に垂れてもあまり気にならない。
それでも跳ね返ったりして服を汚す可能性があるからナプキンの習慣がある。
うつむいたりして食べてませんよね。
その所作は美しくもある。

汁が滴り落ちる料理の場合はどうなのだろう?
テーブル中央の汁たっぷりの料理を取るとき、日本人なら取り皿を近くまで持っていって取り分けます。
でも皿を持たないと、他の料理にぼたぼたと汁を落としながら手前に持っていく事になる。
日本人は、手前のおかずの汁がテーブルに落ちて汚さないように、ご飯茶碗を手に持ってその上で食べたり、その動作には何らかの理由はあります。

さらにいろいろ調べて分かった事があります。
韓国では金属の器を多用しています。
機械的で嫌です。
有名なラーメン店がステンレスのどんぶりでラーメン出してきたら?
熱くてどんぶり持てないだろうし、味も変わってきそう。

なぜ韓国ではステンレス製の器を多用しているんだろう?
なぜ金属の器で食べるのか?
「昔、王様が食事に毒を盛られるのを警戒して毒に反応しやすい金属性の食器を使い、それが一般庶民にも普及したから」
そして食器が金属性(ステンレス製)で熱くて持てない。
箸もスプーンも長い。器を持って食べないから。
青磁などのすばらしい陶器文化があるのにもったいない。

大学時代、初めてドライビールが出来ました。
教授がこんなビール嫌いだって言っていた記憶があります。
そしてステンレスのスプーンを持ってきて
「口に入れてなめてみなさい」
素直に従うと、独特の変な感じ。アルカリ的な感じ。
言葉では複雑で表せませんがかなり違和感です。
ドライビールの味に似ています。
その印象があったので、ナイフとフォーク以外は陶器、木の器が好きです。
アルミ缶のビールもいやです。瓶のバドワイザーと缶のバドワイザーでは味が違います。

食品衛生法のきまりでアルミ缶の内側には樹脂塗料のコーティングしなければならない。
その樹脂塗料のコーティングは、安全なのか?
「缶の内側のコーティングに使われているのはエポキシ樹脂で、その樹脂にはビスフェノールAというものが使われています。これが問題なんじゃないか。と言われています。ちなみに水道管にも使われていることがあります。」
ビスフェノールAってなに?
「白色の固体であり、有機溶媒に溶けるが水には溶けにくい。一般には粉体であり、粉塵爆発を起こすことがあるため扱いに関して注意が必要。2つのフェノール部位を持っており、ポリカーボネートやエポキシ樹脂をはじめ、さまざまなプラスチックの合成に使われている。」
厚生省の見解
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/topics/080707-1.html
「ビスフェノールAについては、近年、動物の胎児や産仔に対し、これまでの毒性試験では有害な影響が認められなかった量より、極めて低い用量の投与により影響が認められたことが報告されたことから、妊娠されている方(これらの方の胎児)や乳幼児がこの物質を摂取すると影響があるのではないかという懸念が持たれています。欧米諸国でも
、このような報告から、ヒトの健康に影響があるかどうか評価が行われているところです。」

では缶ビールを作っているメーカーはどうしているのか?
「1998-5-7日経。食品業界が、生物の生殖機能に影響を与えるとされる内分泌かく乱物質(環境ホルモン)の実態調査に乗り出す。ビールや清涼飲料用缶の内面塗料から溶出するビスフェノールAは、弱いながら女性ホルモンの作用があるとされる。キリンビールでは自社の缶製品を研究所で緊急調査、「食品衛生法より更に厳格な社内基準値を超える量は検出されなかった」(品質保証部)。アサヒビールも自社の研究所で分析した結果、キリンと同じ結論。」

調べるといろいろ分かってきます。

逸れましたが、言いたい事は「食品と金属には違和感」
ガラスのコップで飲むビール。陶器のコップで飲むビール。ステンレスのコップで飲むビール。
ガラスの器で食べるラーメン。陶器の器で食べるラーメン。ステンレスの器で食べるラーメン。
マナーよりは、食べているときのおいしく感じる見た目、所作のほうが大事かも。

陶器の器の模様、デザイン、素材。それによってなぜか味も変わってくるような気分になる。
器にこだわり、見た目の食美にこだわる日本に生まれてよかったと思います。

その国の文化と言ってしまえば何でも許されると思ってはだめ。
倫理観、正義は自分自身の中にあるもの。
それが備わっていれば、変質肉は破棄していたはず。
使い回しもしないはず。

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