ストロボ撮影時のカメラ誤認識テスト

マニアックな話題なので興味のない方はスルーしてください

しかし、スマホ撮影でも逆光撮影で、ほとんどの方が経験されている内容なので一読の価値はあると思います

先日、賞状渡しの撮影をしてきました

直前にテストしたのですが、校長先生の服に銀のラメ。向こうからは、2階窓からの光の反射が教壇に。

おきまりのパターンでカメラは十分光があると誤認識し、ストロボの照射量が少ない事態

なんとかなりましたが、今後のためにテストしました

こんなことはよくあることで過去何十年にもわたる撮影経験でなんとかなるのですが

ミラーレス、超高感度撮影時におけるテストは、その場でなんとかしていたのでなんとなくわかる程度

改めてテストです

ISOは全てiso200~6400に勝手に変わるようにAUTO

絞りもAUTO。今回の実験では全て開放です

シャッタースピードもAUTOで今回は1/60になりました

カメラの純正ストロボは、被写体に発光し光を出す。

ストロボは、被写体に、カメラが考える適正な光の量が当たれば、照射を止める動作をします


完全プログラム撮影

ISO400、絞り7.1、シャッタースピード1/60

逆光なのでカメラは、十分光があるものと判断し、取り入れる光を少なくなるように制御

マリオの顔が暗くなり、カメラの露出機構が化かされています

露出補正を+3と1/3にしました

ISO2000、絞り5.3、シャッタースピード1/60、露出補正+3と1/3

ミラーレスは、カメラを覗きながらダイヤルを回せばこのように明るくなります

感度(iso)を400から2000にあげた(露出補正がそのような動作を選択した)のでマリオの顔が適正露出になりました

真横に銀レフを入れてみました

ISO400、絞り5.4、シャッタースピード1/60、+銀レフ

変わりません

銀レフが無いものとマリオの顔を比較してほんの少しだけ明るいのは、絞りが7.1から5.4になり少しだけ光を取り込む量が増えたからです。プログラムにしているので、これくらいは誤差だと思ってください

上のデータに露出補正を加えました

ISO2500、絞り5.3、シャッタースピード1/60、+銀レフ、露出補正+3


ここまででの結論は

銀レフを入れても入れなくてもほとんど影響ない

ただし、このテストは、逆光状況を作りだすため、室内の光をかなり弱くしています


次に上のテストに加え、カメラの上にストロボを装着した実験です

ストロボは、TTLモードを使用しています

完全プログラム撮影でストロボもカメラの上部につけて直射しています

ISO400、絞り8、シャッタースピード1/60、+ストロボ

カメラの背面モニターをみてマリオの顔が適正露出になるように露出補正を+3と1/3

そしてシャッターを押す

ISO1250、絞り5.3、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+3と1/3

予想通りです。ストロボがマリオの顔に当たり発色も良いです

横に銀レフをつけてストロボ直射です

銀レフには、カメラ上部のストロボから強い光が当たり、その光の反射はカメラに認識され誤動作します

ISO400、絞り5.6、シャッタースピード1/60、+ストロボ、+銀レフ

2枚上の銀レフが無い時と比較するとマリオの顔が暗くなっています

ISO400、絞り5.6、シャッタースピード1/60、+ストロボ、+銀レフ、+調光補正プラス1

ISO400、絞り5.6、シャッタースピード1/60、+ストロボ、+銀レフ、+調光補正プラス2

ストロボの光だけを強くする調光補正ということをすると上の写真のようにマリオの顔が明るくなります


今度は、シャッターを押す前に露出補正を+3しました

ISO2500、絞り5.3、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+3、+銀レフ

良い感じです。しかしストロボがマリオに当たっているのか?、発色も悪い

この状態に調光補正+1しました

ISO2500、絞り5.3、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+3、+銀レフ、調光補正+1

あまり変わりません。あまり変化がない


結論は、ミラーレスの場合

モニターまたはファインダーで適正露出になるように露出補正をすると

調光補正しなくてもうまくいく。しかし発色は、悪い。ストロボが効いているのか?照射量が少なすぎてよくわからない。

シャッターを押す前の段階で露出補正をきちんとしないと、色出しのため、調光補正の追加作業が必要になる


今回の実験、ホワイトバランスは全部オートです

ストロボの照射が強ければ、ストロボが主光源になる

背景光の方が強い場合は、ストロボ光がサブになることもある

上が、露出補正ゼロに調光補正+2

下が、露出補正+3で調光補正ゼロ

カメラが設定したホワイトバランスが違うので色が違います

ストロボ光が強い方が色は綺麗。


銀レフで化かされるから調光補正を使う

セオリー通りです

しかし、撮影前に露出補正である程度、マリオの顔を明るくしていた場合は事情が違うようです

一番上は

露出補正+3のみ

2番目は、露出補正+3とストロボ

3番目は、露出補正+3と調光補正+1

アルミサッシ部分を見ると光が当たっているのがわかりますし、調光補正した3枚目もアルミサッシ部分が少し明るくなっているので光が少しだけ多くなっているのがわかります

銀レフの色が違うのでストロボの光が当たっているのを確認できますが、マリオの顔を見たらその差はわからないかもしれません

この3枚はストロボ光の出力が少ないですね


このデータは、露出補正なしで

ISO400、絞り5.6、シャッタースピード1/60、+ストロボ、+銀レフ、+調光補正プラス2

このデータは

ISO2500、絞り5.3、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+3、+銀レフ、調光補正+1

isoの違いは400と2500

ISO400の方がストロボ光が強いです


色をしっかり出したい

雰囲気の写真ではない

室内などの背景光が汚い

そういう理由で、ストロボ光を強調した写真を好む時もある


追加のテストをしました

上から

ISO500、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+0、+銀レフ、調光補正+1

ISO1250、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+1、+銀レフ、調光補正+1

ISO2500、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+2、+銀レフ、調光補正+1

ISO640、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+0、+銀レフ、調光補正+2

ISO1250、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+1、+銀レフ、調光補正+2

ISO2500、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+2、+銀レフ、調光補正+2

ISO640、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+0、+銀レフ、調光補正+3

ISO1250、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+1、+銀レフ、調光補正+3

ISO2500、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+2、+銀レフ、調光補正+3


テストした結果からわかるのは、高感度になれば調光補正の効きが悪くなる

高感度になると、カメラはもう光が十分だと判断し、ストロボの照射は元々少ない

その少ない照射量を調光補正でプラス1や2にしても変わらない

ファインダーをのぞいた時に初めからカメラが化かされて顔が暗い。校長先生の衣装が明るいとか反射が多い

そう判断される際は、初めから調光補正をプラス3またはプラス2にしておく

おそらく調光補正プラス2からスタートして露出補正プラス2で試し撮り

物足りないなら調光補正をプラス3にして、そして露出補正を変えてストロボが明らかに効いていて顔の発色が良い露出補正値を探す

これがベストなのではないかと推察する。


参考に、追加でテストした分を貼ります

デスクトップなどにドラッグして大きく表示すればもっと正確にわかると思います

ISO500、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+0、+銀レフ、調光補正+1

ISO1250、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+1、+銀レフ、調光補正+1

ISO2500、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+2、+銀レフ、調光補正+1


ISO640、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+0、+銀レフ、調光補正+2

ISO1250、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+1、+銀レフ、調光補正+2

ISO2500、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+2、+銀レフ、調光補正+2


ISO640、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+0、+銀レフ、調光補正+3

ISO1250、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+1、+銀レフ、調光補正+3

ISO2500、絞り5、シャッタースピード1/60、+ストロボ、露出補正+2、+銀レフ、調光補正+3

露出補正をして高感度になると、室内光で十分と判断して光の照射が弱くなる。


実際の現場ではどうするか?

1.テスト撮影(教壇の反射などがあるか?)

2.その結果により調光補正をとりあえずプラス1

3.本番撮影、その撮影結果をもとに調整。

4.調光補正を減らすか増やす

5.露出補正をプラスにするとisoが上がるので、調光補正の効きが悪くなる。

露出補正を減らすと、isoの数値が減り、調光補正の効果がよく反映される

直感的に人は、被写体が暗いと、露出補正をプラス側にして人の顔を明るくしようとする。

しかし、その行為は被写体に当たるストロボ光の量を減らすことになる

通常だと被写体に当たる光(室内光)50:ストロボ光50の割合だとする

感度(ISO)をあげると

被写体に当たる光(室内光)80:ストロボ光20の割合(例の一つ)

調光補正でプラス1で2倍すると、50は100になり、50:100に。

20だと40になり、80:40で被写体に当たる光は少ない。

このように露出補正のプラスの数値でストロボ照射量は変化する

カメラの露出が化かされているなら、もっと割合は変わるかもしれない

この状況で調光補正をした場合。

50の光の調光補正による変化>20の光の調光補正による変化

もし被写体に当たる光を多くしたいのなら、

逆に露出補正を抑え、isoを下げたほうが良い

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