日本経済

本屋で立ち読み。
以前から色々な経済アナリストの共通の声としてアベノミクスは続かない。
と述べています。
ポストにのっていた大前研一さんの言葉を要約。

日銀の行っている事。
銀行の持っている国債を日銀が買い戻して銀行にお金を支払う(供給する)こと。

銀行は?
お金をただ持ってるだけではだめなので日本国債を買っていた。
今回の黒田総裁の政策により、銀行は大量のお金を持っている。

銀行はそのお金をどう使うのか?

企業は海外に工場等を移転しているので設備投資として融資は見込めない。
企業は内部留保や社債の発行等で銀行からお金を借りなくなっている。

日本国債。
大量発行された日本国債は価格が下がり、利回りが上がらなくてはならない。
今は、大量の世界中の余剰資金が日本に流れ込み、日本国債が買われている。
なので日本国債は史上最低の利回り。これは常識から考えてかなりおかしい。
不安定。これを見越してあまり日本国債を買っていなかった海外資本が10%近く、
日本国債を買っている。海外が、その不安定さをネタにもうけようと狙っている。

銀行は、国債の利回りが史上最低だと、これまで通り日本国債を買っていても利益が
出ない。お金を借りる企業は少ない。なのでその資金は株式に行くか?
既に株式価格は高くなっているので高値づかみになりかねない。海外の国債は、
ほとんどの国が既に高くなりすぎている。不動産は円安で割安感が高まった事により、
香港や、シンガポールの資産家たちが既に買いあさっている。
低所得者層に融資する住宅ローンはあまり儲からない。

株式市場には、大口の投資家や海外からの大量の資金が流れ込んでいる。

そんなことが書いてありました。

僕は株式投資をしていますが、今はノンバンク系金融。不動産。化学。スマートフォンアプリ系。
ここに資金が集中しています。
確かに常識では考えられないほどのカーブを描いて、バブル期の様に買う株はほとんど上がっています。何回もストップ高もしています。
通常ならば、ゴールデンウィーク開けに大きく下がります。
海外の決算を控え、今の時期はがくんと暴落する時期ですがどんどん上がっています。
今の株式市場は、小泉政権のころの110円。日経平均17000円台に戻ろうとしていると考えています。いままでがおかしかったのだと僕は認識しています。

これから日本ではボーナス時期。鴨がネギしょってやってくる状態です。
注意しましょう。

経済アナリストのレポートをたくさん読みましたが、大きく欠けている視点があります。

それは、
「金は天下の回りもの」「消費が消費を生む」
この視点です。

バブルから15年以上続くデフレ。
その間の政治不安。
いくつもの不安要素が重なって日本人には「負け犬根性」が遺伝子に組み込まれているようです。
「どうせ」という言葉ばかり聞きます。

隣近所の食卓はひもじい食事をしている。それを見て一生使い切れないお金を持っている人たちも
一緒にひもじい食事をしている。息をしているだけでどんどん利子が積上って行く人たちまでもが
将来不安を口にして蓄財している。
国民全体の金融資産は約1500兆円。その内のかなりの部分を老人が溜め込み、消費を停滞させている。
不景気の原因はそこに有ると思っています。

今必要なのは、「負け犬根性」を取り去り、「プラス思考」に替える事。
経済アナリストは、マイナス要素しか言わない。
国民の資産が動かない事を前程に話を組み立てている。
大量の資金を目の前に動かしてみせる事により不景気感を無くし、国民の気持ちを高揚させる。
そのような呼び水効果が今のアベノミクスには期待出来ます。
海外からの余剰資金が大量に流れ込んでいるのならそれをどんどんもらえば良い。

通常なら海外勢は日本から大量のお金をかすめ取っていきます。
その考えの元になっているのが日本人の負け犬根性。
えさをぶら下げてその気にさせておいて、ちょっと揺さぶる。
とたんに負け犬根性がぬくぬくと出てきて大量の負け。美味しいところを海外勢が持って行く。
今の黒田総裁の考えは今までの日本的には考えられない。
消極的な幼稚園児を後ろからまくしたてどんどん前に押し出しているよう。
今までの日本政府なら、幼稚園児が振り向いたらそこに大人が居なかった。
でも黒田総裁は本気。
これから確実に来る、海外ヘッジファンドによる、株式の空売り、国債の仕掛け。
いわゆる日本売り。
これを返り討ちに合わせる事ができるのか?

円安により、いままで負け続けていた日本企業も息を吹き返すかもしれない。
特定の技術を持たず、例えるならただの組み立て工場に過ぎない韓国、中国。
自国通貨安の意図的な誘導により30%近く安く売っていた価格競争力も円安により改善される。

株高により、企業の持ち株や、投資用有価証券の含み益が増える。
企業の儲けが大きくなり過ぎ、内部留保も積上り過ぎ、給料である経費を上げざるを得ない。

塩漬けになっていた株が含みに変わり資産家はお金を放出しだす。

このような要因が重なり、お金がきちんと回り、全然な循環が15年ぶりに戻れば日本は復活する。
そう思っています。

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